此方の記事は最新の修理実績の写真に更新されました。更新日2024年11月24日
PlayStation4はかなりの消費電力があり、そのため大型のファンとヒートシンクを搭載しています。長期間使用すると、内部に埃が詰まり、動作音がかなりうるさくなることがあります。最悪の場合、ゲーム中にPS4の電源が落ちてしまうこともあります。公式の修理受付も終了してしまったため、分解にチャレンジする人も少なくありません。ただし、一部のモデルでは電源ユニットと基板を繋ぐケーブルの取り回しの関係で基板側のコネクタを壊してしまう事例がしばしば発生しています。
PS4の生産ロットによっては、電源ユニットを持ち上げた時にケーブルが引っ張られて基板側にテンションがかかるロットもあれば、ケーブルが一度筐体側にひっかかって基板に負荷がかからないようになるロットもあります。
電源ユニットを持ち上げる際は慎重に行い、持ち上げた後は電源ユニット側から接続ケーブルを抜いてください。当店でも修理の際は基板側からケーブルを抜くのは危険なため、必要な時以外は抜かずに電源ユニット側から取り外します。
症状確認
がっつりと剥がれてしまっていますがこれはまだ軽度なパターンです。一番困るのは、剥がれた先の小さい丸の部分(ビア)まで剥がれてしまっている場合です。そうなるとはんだを乗せる部分が少なくなり、はんだが乗りにくくなり修理が難しくなってしまいます。
修理と清掃
パターン修復で銅箔と接合させる為に基板側の保護膜を研磨し銅箔部分を露出させます。
その後はんだを盛り銅箔を接合してパターンを修復させます。ワイヤーと接着剤や硬化剤で固めてしまうやり方もありますが次回の清掃時にもコネクタの抜き差しや、何かあった場合のやり直しが効くパターンの修復を選んでおります。その分お時間と料金が増えてしまいますが、次回の清掃時は安心してケーブルの抜き差しを保証しております。
パターンが修復できたらコネクタ側の剥がれた銅箔を除去します。
このままコネクタをはんだ付けすると修復したパターンと基板が接合されてる部分のはんだも溶けてしまい接合した銅箔が動いてしまうので基板の保護膜を修復する硬化剤で固定と保護をします。
コネクタを修復後はケーブルとコネクタを再度抜くことを考えてケーブル側のコネクタの爪を少し研磨して抜けやすくします。これによって次回の清掃時に事故が減ります。爪を研磨しても元々ピンとの摩擦が十分にあるのでご安心ください。
CPUグリスを塗り直し、ヒートシンクなどの汚れも清掃して動作チェックをしてお客様にご返却となります。
今回は複雑な基板修理ではなかったので組み立て清掃、テストプレイを含めて2時間ほどで修理完了です。
PS5が安定供給されるようになったのでPS4を修理してまでと言う方が多いかと思います。実際自分もPSNなどに加入していてセーブデータなどのバックアップが取れてる場合でPS5のご購入を考えてるようでしたら必要ないと思います。ですが、PSNに加入してない場合やセーブデータ以外のデータが必要な場合は基板修理をしてデータを取り出さないといけません。その場合は是非修理専門店にご相談ください。
Earth BoundではPlayStationの修理の他にNintendo Switchなど他のゲーム機の修理も受け付けております。
特に、Nintendo Switchは修理部品が豊富に御座いますので即日対応ができる場合が多いです。
「起動しない」、「充電ができない」、「ゲームカードが読み込まない」、「水没」、「画面を割ってしまった」など例を挙げたもの以外にも様々な故障にに修理対応致します。
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