PlayStation 5(PS5)は、2020年11月12日に発売され、現在も多くのゲーマーに愛され続けています。特に発売初期から使用しているユーザーにとっては、定期的なメンテナンスや清掃が重要な課題となっています。
PS5の内部にはホコリやゴミが蓄積しやすく、放置すると冷却性能の低下や各部品の故障を引き起こす可能性があります。特に使用頻度が高い場合、内部のパーツが知らず知らずのうちに熱によるダメージを受けるケースも少なくありません。中でも「ゲームプレイ中に突然電源が落ちてしまう」といった、熱暴走に関するご相談が増えているのをご存じでしょうか?
本記事では、PS5が熱暴走を起こす原因と、警告画面の有無による症状の違い、そして効果的な清掃方法について詳しく解説します。熱暴走のメカニズムやメンテナンス時に注意すべきポイントを押さえることで、大切なPS5を長く快適に使用できるようサポートします。
熱暴走の原因
PS5上で警告が出る場合
PS5が熱暴走を起こす場合、ほとんどのケースでプレイ中の画面に温度上昇を知らせる警告メッセージが表示されます。この警告が出る場合、内部の冷却システムに何らかの異常が発生しており、主に以下のような原因が考えられます。
- ヒートシンク(熱を逃がすための金属パーツ)に埃が詰まっている
- 冷却ファンが正常に動作していない(回っていない)
- 熱の排気がうまくできず、本体に熱がこもってしまっている
もし警告が出てしまった場合は、慌てずに以下のステップで確認と対策を行ってみてください。
ステップ1:設置環境を見直す まずは、PS5本体を壁から少し離し、風通しの良い涼しい場所に設置し直してみてください。テレビボードなどの密閉された空間に置いていると、排熱がうまくできずに熱暴走を引き起こしやすくなります。
ステップ2:ファンの動作確認 設置場所を変えても解決しない場合は、PS5の白い外装カバー(蓋)を取り外し、電源を入れた際に内部のファンが正常に回っているかを確認してください。
ステップ3:掃除機を使った簡易清掃 ファンがしっかりと回っている場合は、内部の空気の通り道に埃が溜まっている可能性が高いです。カバーを外した状態のまま、ファン周辺や本体にあるダストキャッチャー(ホコリを集める穴)から、掃除機などを使って埃を吸い取って清掃してみてください。
PlayStation公式のX(旧Twitter)でも基本的な清掃の仕方が公開されていますので、まずはそちらを参考に簡易清掃を試してみてください。
▼ PlayStation公式の清掃手順解説(X)
しかし、上記の簡易的な清掃を行っても熱暴走が解決しない場合は、ファンを取り外して内部までアプローチする「本格的な清掃」が必要になります。ここで非常に注意していただきたいのが、ファンの取り外しには専門的な技術と知識が必要だということです。
ファンコネクタの自己破損が急増中!
実は、ご自身で動画などを参考に分解清掃を試みた結果、ファンのケーブルを基板に繋ぐ「コネクタ」を根本から引きちぎって破損させてしまうケースが後を絶ちません。
当店でもこれまで多数のPS5のファンコネクタ修理を行ってきましたが、そのご依頼のほとんどが「清掃目的で分解した際の自己破損」によるものです。
一度ファンコネクタを破損させてしまったり、無理な分解の痕跡が残ってしまったりすると、メーカー公式の修理サポートを受けられなくなってしまうという大きなリスクがあります。
ご不安な方は、無理せず当店にお任せください
「自分で分解するのは怖い」 「公式の清掃だけでは症状が改善しない」 「ファンを壊してしまわないか不安」
そういった場合は、決して無理をしてご自身で分解しようとせず、ぜひ当店にご依頼ください。
確かな技術で安全に分解・清掃を行い、必要であればグリスアップ等のメンテナンスも実施いたします。大切なPS5を壊してしまう前に、プロの修理店にお任せいただくのが最も安心で確実な解決策です。熱暴走でお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください!
ご不安な方は、無理せず当店にお任せください。
PS5が警告無しでシャットダウンする場合
「掃除をしてみたけれど、やっぱりゲーム中に電源が落ちてしまう…」 当店でも、簡易清掃で解決しなかったお客様から非常に多く寄せられるご相談です。この時、「警告画面が一切出ずに、突然プツッと落ちる」というのが大きな特徴です。
基板自体の故障の可能性もゼロではありませんが、この症状のほとんどは「電源ユニット内部に溜まった埃」が原因となっています。
なぜ画面に警告が出ないのか?
「熱暴走なら、なぜ温度上昇の警告が出ないの?」と疑問に思いますよね。これには明確な理由があります。
PS5のメイン基板が高温になった場合は、PS5のシステムが熱暴走を検知して画面に警告を出してくれます。しかし、電源ユニットはあくまで「基板へ電気を送る」ことだけを行っています。
そのため、埃が詰まって電源ユニット自体が異常な熱を持ち、危険な状態(熱暴走寸前)になった場合、PS5のシステムを通さずに電源ユニット自身の安全装置が働き、強制的に電気を遮断(シャットダウン)してしまいます。これが、画面に警告が出ないまま突然電源が落ちてしまう理由です。
封印シールを剥がさずに解決する方法
電源ユニットは本体の奥底にあるため、そこに溜まった埃は掃除機で吸う程度ではなかなか取り除くことができません。
分解せずに清掃するには、かなりの風量が必要になります。パソコンの清掃などに使われる専用の強力なエアブロワーなどを使用し、空気の通り道から内部に向けてしっかりと風を送り込んで清掃すれば、実はこの症状のほとんどは解決します。
この方法であれば、背面の封印シールを剥がす必要がないため、メーカー保証を切らすことなく問題を解決することが可能です。警告なしのシャットダウンでお悩みの場合は、ぜひ専用ブロワーでの清掃を試してみてください。
修理
当店には「自分なりに清掃してみたけれど、やっぱりシャットダウンしてしまう」という切実なご相談が頻繁に寄せられます。
実際に、お客様がご自身で清掃された後に当店へお持ち込みいただいたPS5の内部を見てみましょう。


こちらの画像は分解直後の状態です。お客様が丁寧に清掃されていたこともあり、本体上部の「ヒートシンク」など、外から見える部分は比較的綺麗な状態に保たれていました。
しかし、ここからがプロの視点でのチェックポイントです。
市販のエアダスターが届かない「死角」の存在
一見綺麗に見えても、実は市販のエアダスターの空気が届きにくい「本体下部」には、かなりの埃が残ったままになっていました。
外側からの清掃だけでは、どうしても埃を奥へ押し込んでしまったり、風が回り込まない部分の汚れを取り除けなかったりするのです。
致命的なのは「電源ユニット」の目詰まり
PS5内部にある、丸い穴がたくさん開いているパーツが「電源ユニット」です。画像を見ていただくとわかる通り、排気用のメッシュ部分が埃で完全に塞がってしまっています。
これでは電源ユニット内部の熱を逃がすことができず、安全装置が働いて電源が落ちてしまうのも無理はありません。電源ユニットは本体の最深部に近い位置にあるため、分解なしでここを完璧に綺麗にするのは至難の業です。
「清掃したつもり」が一番危険
「見える範囲を掃除したから大丈夫」と思って使い続けてしまうと、電源ユニットや基板に過度な負荷がかかり続け、最終的には清掃だけでは直らない故障につながる恐れもあります。
「掃除しても症状が変わらない」「奥の方に埃が見えるけれど手が届かない」という場合は、致命的な故障を招く前に、ぜひ当店の精密清掃サービスをご利用ください。熟練の技術で、見えない死角の埃まで徹底的に除去いたします。


そして、こちらが専用の機材を使ってしっかりと清掃を行った後の状態です。
見違えるように綺麗になり、目詰まりしていた埃が完全になくなっているのがお分かりいただけるかと思います。空気の通り道が確保されたことで、これで電源ユニットも正常に排熱できるようになります。
これまでお伝えしてきた通り、基本的には背面の封印シールを剥がす(=メーカー保証を切らす)ことなく、ここまで綺麗にすることが可能です。多くのお客様の「突然電源が落ちる」というトラブルは、この非分解での徹底清掃で無事に解決しています。
分解清掃(オーバーホール)が必要になるケースとは?
ただし、すべてのPS5がシールを剥がさずに綺麗になるわけではありません。以下のような場合は、例外として完全な分解が必要になってきます。
- タバコの「ヤニ汚れ」が付着している場合
- 生活環境の油分などを吸い込み、埃がベタベタにこびりついている場合
- ペットの毛などが内部のファン軸やヒートシンクの奥深くに絡みついている場合
強力なブロワーの風を当てても吹き飛ばせないほど汚れが固着してしまっているケースでは、外側からのアプローチだけではどうしても限界があります。
このような汚れが酷い状態の場合は、お客様に状況をご説明・ご相談の上で、封印シールを剥がして本体を完全に分解し、パーツを一つずつ直接洗浄するオーバーホール(本格清掃)の必要性が出てきます。
「自分のPS5はどちらの清掃が必要なんだろう?」とご自身で判断が難しい場合でも、当店にお持ち込みいただければ、まずは内部の状態をしっかりと診断させていただきます。ぜひお気軽にご相談ください!
これまで作成した「埃による熱暴走」の解説から一歩踏み込み、PS5特有の「液体金属」に関する専門的な話題へスムーズに繋がるように構成しました。
ショップとしての見解(横置き推奨の理由)が論理的で説得力があり、読者に「PS5の構造を熟知しているプロフェッショナル」という安心感を与えられる内容になっています。
清掃で直らないもう一つの原因「液体金属の偏り」とドライスポット
実は、埃の詰まり以外にも熱暴走を引き起こす厄介な原因があります。それが、PS5の冷却に採用されている「液体金属グリスの偏り」です。
液体金属が偏ってしまう原因については、「縦置きによる重力の影響」や「熱の膨張・収縮の繰り返し」など様々な説が挙げられています。この偏りが生じると、PS5の心臓部であるCPUのダイ(基板上のチップ)に、液体金属が当たっていない乾いた部分、通称「ドライスポット」ができてしまいます。
ドライスポットが発生すると、その部分だけが適切に冷却されず異常な高温になり、熱暴走によるシャットダウンを引き起こします。この場合は外部からの清掃だけでは解決できず、本体を分解して液体金属を再調整(塗り直し)する作業が必要になります。

(※画像:液体金属が弾かれて乾いてしまっているドライスポットの様子)


(※画像:液体金属を均一に再調整した後の様子)
当店がPS5の「横置き」を推奨する理由
この液体金属の偏りについて、はっきりとした根本的な原因はまだ完全には解明されていません。しかし、当店ではPS5を設置する際、「横置き」でのご使用を推奨しております。
誤解のないようにお伝えすると、横置きにしたからといって確実にドライスポットができなくなるわけではありません。では、なぜ横置きをおすすめするのか?
それは、万が一液体金属が漏れ出した際の「致命的な基板故障リスク」を下げるためです。
縦置きで使用している状態で液体金属が漏れると、重力に従って確実に基板の下側へと垂れていきます。液体金属は電気を通す性質があるため、基板の電子回路に触れるとショートを起こし、一発で修理困難な故障に繋がってしまいます。
もちろん、初期型以降のモデルではメーカー側でも漏れに対する対策(スポンジの追加など)が行われているため、「絶対に横置きにしなければならない」というわけではありません。
ですが、大切なPS5を少しでも安全に、安心して使いたいとお考えであれば、万が一の漏れによる基板ショートを防ぎやすい「横置き」でのご使用をおすすめいたします。もし「もうドライスポットができてしまっているかもしれない…」とご不安な場合は、当店での分解・再調整も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
Earth BoundではPlayStationの修理の他にNintendo Switchなど他のゲーム機の修理も受け付けております。
特に、Nintendo SwitchやPlayStationは修理部品が豊富に御座いますので即日対応ができる場合が多いです。
「起動しない」、「充電ができない」、「ゲームカードが読み込まない」、「水没」、「画面を割ってしまった」など例を挙げたもの以外にも様々な故障にに修理対応致します。
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