仕事道具紹介(はんだごて編)

仕事道具や仕事風景も紹介するといいのではないかとアドバイスを頂いたので少しづつですが仕事風景などを紹介していこうかと思います。
今回はこの仕事で一番使うはんだごてを紹介していきます。

はんだステーションの紹介

Hakko FX-100

白光さんのIHタイプのはんだごてステーションです。

仕事ではほとんどこちらを使って作業をしています。
IHタイプの特徴はこて先の種類で温度が決定されます。
hakkoの場合は350度/400度/450度の3種類がありこて先を交換して温度を切り替えます。
370度などの温度は指定できませんが温度はこて先に設定された温度を超えることがないですしはんだこてステーションなどの劣化で温度のずれなどが起こることがありません。

立ち上がりも起動後5~7秒程度で指定の温度まで達するのでこて先の熱が母材に吸い取られるよりも早く温度が上がることによってとてもパワフルに使えます。

スリープ機能も付いていてこて台にマグネットがありそれを感知して一定時間こて台から外さなければSleepになり更に一定時間を超えるとShutdownとなります。

Hakko FX-952

こちらも白光さんのはんだステーションでこて先が二つ同時に使える優れものです。


もともと趣味の時に白光さんのFX-601を使っていてその流れでこの仕事を始める時に購入しました。
FX-100を購入してしまって使う時間が減りましたがフィルム上のはんだなどをやる時には低温が必要になるのでなんだかんだで現役です。
FX-601より細く持ち手からこて先までの距離も縮んでるのでFX-601などからステップアップにはお勧めです。また、兄弟機でFX-951とこて先がシングルのタイプもあるのでそちらもお勧めです。
どちらも中古で1~2万前後ほどで手に入るので入門機として良いのではないかと思います。

こちらはこて台の後ろに3.5mmのイヤホンジャックがありそれが本体と繋がっています。
こてを台に置くとスイッチが押されて一定時間操作しないとSleepに入ります。

こて本体の紹介

上からFX-952の標準こて・FX-100の標準こて・FX-100のマイクロソルダリング用の小型こてとなります。

持ちやすさでいくとFX-100の小型こてが一番小さく軽くこて先までの距離が短く一番使いやすいです。
FX-952の標準こてもFX-601などに比べれば細くこて先までの距離も短くなっているので非常に使いやすいです。

こて先の紹介

FX-100のこて先

メインで使うのはJ型小型の350度とJ型標準の350度です。
特にマイクロソルダリング用のJ型小型は細いピッチのピンなども1ピンずつしっかりとこて先を当てられるので非常に重宝しています。パワーが足りない時は400度を使ったりFX-100の機能でこて先の温度を少しだけブーストできるモードを使ったりします。

J型はとても使いやすく非常に万能なこて先なので後で詳細を書いておきます。
取り換えは付属のゴムパッドを使って引っ張って違うこて先を挿しこむだけです。

FX-952のこて先

FX-100がメインになってしまったので特殊な作業の時に使いますがBCM型とK型が見慣れないタイプのこて先になると思います。J型は有名な修理系のyoutuberさんなどもよく使っているので端折りますがK型はJ型に近いこて先だと思います。主に細くて広い範囲を温める時に便利で表面実装の足が多いICなどを引きながらやることではんだブリッジを防げます。
BCM型はBC型の真ん中に凹みがありそこにはんだが吸われるのではんだブリッジを簡単に直せます。盛りすぎたはんだの量を調整するのがとても簡単で吸い取り線などを使って吸いすぎるなどが起こらなくとても便利です。

各こて先の紹介

こて先と言えばB型のえんぴつ型ですが慣れてくると色々こて先を試してみましょう。色々なこて先を使えばやれることも増えますし作業効率も大幅に改善します。その中で特にお勧めなのがJ型だと思います。非常に多彩な使い方ができ悪く言えば器用貧乏ですがこて先をいちいち切り替える手間が減るので一番お勧めしたいこて先です。

J型こて先

J型はこて先の向きがへの字状に曲がっているので様々な使い方ができます。

普通にこの用にペン持ちしたままはんだをあてられますが

B型などのストレートな形だとこの用に起こしてこて先を当てないといけません。

反対に寝かせばK型に近い使い方ができます。足の多いICでもK型の用に引きながらはんだできますが、厳密にはK型の方がこの引きながらの作業を優れています。

この用に多量のはんだブリッジは流石に吸い取り線が必要ですが、少量のブリッジならこて先を引きながら移動させることによってブリッジを取り除くことができます。

K型こて先

K型は海外の修理系youtuberの方が使ってることを見ることが多いです。J型の用に回り込ませるような使い方はできませんが先が細いので狭い場所も行けますし広い範囲を温めることに適しています。

やはりJ型同様多量のはんだによるブリッジは吸い取り線が必要ですがJ型より多めのはんだブリッジでも修正できることが多いです。

BCM型こて先

BCM型はBC/B型の真ん中に凹みがあるこて先です。

この凹みにはんだが吸われるため他のこて先より盛りすぎたはんだをしっかりと取ることができます。

BCM型はすごく便利なのですが慣れてくるとそんなにはんだを盛りすぎることも減ってくるのでこれだけの為にこて先を切り替えたりするのが煩わしくて活躍の場は減るかもしれません。ですが、動画の内容通り驚異的な吸い取り性能です。困った時の為に一つ持っておくことをお勧めします。

BC型こて先

BC型だけの使い方ではないですが、自分が使っているBC型は大きめのタイプにしてあります。これはしっかりと吸い取り線に熱を伝えてしっかりとはんだを吸い取りたいため熱量が大きいタイプが必要なためです。吸い取り線に伝わる熱が少ないと吸い取り線が基板のパッドに張り付いて損傷の原因になるので細かいパッドの吸い取りをやる場合はしっかりと熱が伝わる熱量が大きいこて先を利用しましょう。

まとめ

はんだこてとこて先の紹介となりましたが、はんだこてとこて先どちらに力を入れたほうが良いかの話になると自分はまずこて先に力を入れたほうが良いと思います。それほどこて先1つではんだの作業効率が大幅に変わります。

また、こて先はずっと使えるものではなく消耗品なので普段の使い方に気を付けて作業を終了する場合はこて先を綺麗にした後はんだをこて先にしっかりと乗せて電源を切りましょう。こうすることによってこて先が酸化することを防ぎ少しでも長持ちします。
はんだが乗りにくい場合はこて先クリーナーなど使ったり買い替えを検討してください。

今回の記事は如何だったでしょうか?はんだこては電子工作など趣味でも大活躍なのでご参考になれば嬉しいです。好評なようでしたらこれからも他の道具などを随時紹介していきたいと思います。

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